さて皆さん、こちらのご夫婦はこれから離婚に向かってのカウントダウンが始まりますが、
どんな原因が潜んでいたのかわかりますか。
登場人物:
à 夫・B 妻 ・Ⅽ 夫の友人(婚活中で Aにアドバイスを求めている)
Ⅽ 「夫婦って長い時間一緒にいるとどんな感じになるんですか?」
A 「まあ、空気みたいなもんだよ。」
C 「つまりそばにいても気にならないってことですか」
A 「そうそう、気楽なもんさ」
そばで聞いていたBは、どう感じていたでしょう。
心の声「はあ?空気?私は透明人間かあ。気楽なのはあなただけでしょ。気遣いもなくて、私はまるで身の回りの世話を焼くだけの存在みたい…。
ああやってられない、友達と食事に行くのも我慢していたのに、これなら独身の方がよっぽどいいわ!」
この夫婦はちょっとした気持ちのすれ違いから、「カチッと」離婚へのスイッチが入ってしまったのです。
Aはもしかしたら、妻の存在がまるで自分の一部のように愛おしくてこのような表現をしたのかもしれませんが、受け取る側は違ったのです。
結婚は恋愛と違い、「健やかなるときも、病めるときも~」とあるように生活そのものになるのです。
それでは離婚に向かってしまう、心のすれ違いトップ10をお伝えします。
例えば朝の目覚め
「朝が弱いから、声も出ないよ」「今日は嫌な会議だ。憂鬱だな」「子供を保育園に送って、その前に洗濯機を回そう」「朝から何をバタバタしているのかな」「自分ばかりゆっくりコーヒー飲んでないで手伝ってよ」などなど
心に余裕がなくなると「おはよう」なんて言えませんよね。
ひげは伸び放題、化粧どころか手入れもさぼりがち
パートナーと暮らしていて最低限のエチケットは心がけたいものです。
相手がどう感じるかということにアンテナを張らなくなるというのは、
パートナーを大切にしていないということです。
「ありがとう」最近この言葉を使っていますか?
この言葉はマジックフレーズ みんなを笑顔にする言葉です。
ところがやってもらって当たり前、言わなくてもわかるだろうでは気持ちは伝わりません。
「稼いでいるから」「~してやっているから」という気持ちが態度に出ていませんか。
生活はパートナーとの協力で成り立っています。一人で結婚生活は営めないのです。
常に主語が、自分になっているのは考え物です。
相手の気持ちにも、その立場になって思いやれる余裕がほしいものです。
「今日は暑いね」と言われ、「・・・夏だから当たり前だ」このやり取りを聴いてどう感じますか。当然のことを言ったまでで、何がおかしいのか?と考えてしまう方は、コミュニケーション能力向上のトレーニングをすぐに始めることをお勧めします。
「暑いから熱中症には気をつけてね」「暑いから水筒に氷を入れておいたよ」などプラスαの会話ができるといいです。
先ほども述べましたが、結婚は生活を共有するということです。
楽しいことは倍に、悲しいことは半分にという意識を持つことが大切なのです。
生まれも育ちも異なるパートナーとの生活になるわけです。
それぞれを育んできた習慣、風習の違いはあって当然です。
しかし、それをどこまで受け入れるか、違いを新鮮に感じ楽しむかということはなかなかおつき合いしているときには完全には把握できないかもしれません。
結婚は本人同士のほかに、それぞれの家族、親族、友人、職場関係が存在します。
パートナーとの相性はよいのだけれど、周りと合わなくてというケースもあります。どれだけ相手をサポートしていくか、その覚悟が問われるのです。
お互いよい時ばかりではありません。心身ともにすぐれない時もあるでしょう。
そのようなときも、あなたは一人で生活しているわけではないのです。
常に相手のことを大切に、一緒にいることの価値をかみしめることができなければ結婚はうまくいきません。
「友人の結婚生活は~だ。」「○○さんはパートナーにこんなことをしてもらった」などとよそと比較しないことです。
それぞれが事情を抱え、目に見えない問題があるかもしれません。
結婚生活の破綻は、突然訪れるものではないのです。
徐々に少しずつ気持ちが離れ、すれ違っていくのです。
心当たりのある項目があったら、今からでも遅くありません。
意識をして改善すればいいのです。
「気づいた」ということは、関係修復への大きな一歩なのです。
冒頭であげたご夫婦も言葉が足りなかったのかもしれません。言わなくてもわかるだろという思い込みは禁物です。
常に相手のこと大切に考えることが、関係維持の鉄則です。
離婚問題についてのアドバイスは、ナーバスな問題も多く含まれていることが多いので
ケースごとに慎重に対応していくことが求められます。