2021年、婚活にAI(人工知能)を搭載するAI婚活システムに対し20億円の予算を組んだと発表しました。

まず初めにお伝えしたいのは、婚活サービスを否定するつもりは全くなく

現代のAI技術でAI婚活が不可能だとお伝えしたいだけ。ということをまずご理解ください。

 

今回の3つの理由を先に記載しておきます。
 

①「モノ」と「ヒト」は訳が違うということ

②マッチング数は増えているが、婚姻件数が減少しているという事実

③ビッグデータの欠如


是非、ご興味のある方は、最後まで読んでみてください!

そもそも、皆様はAIの認識を間違っている可能性があります。

AIという言葉を耳にすることが増えたおかげか「AI=すごい」と漠然とした印象をお持ちだと思います。

基本的なAI技術のシステムは、あるビッグデータをAIに学習させ、より確率の高い選択をデータ上からピックアップする。といったものです。

分かりやすい一例が「AMAZON」です。

AMAZONでは、画像のようなテーブルを買おうとしたとします。

すると、その下部に「よく一緒に購入されている商品」「こちらもおすすめ」


この部分は全てAI技術によって表示されています。

残念ながらこの場合の「よく一緒に購入されている商品」を買ってる人は
「引っ越し」のタイミングの人だけでしょう。

 

AIという言葉が一般化されたのが最近なだけであって、何年も前から、AIは我々の身近に存在していました。

メディアでよく取り上げられるのはAIが最近流行っている。
ということを取り上げ始めましたが、AI技術は1956年に初めて誕生した技術です。

歴史は65年にも及びます。

65年の月日を経て、やっと政府はAIを信用し始めたのです。

 

・・・遅い。。。

 

今回は、こういった例を踏まえて、AI婚活をもってしても、
晩婚化・少子化が止まらない理由を3つご紹介していきます


① 「モノ」と「ヒト」は訳が違うということ


そもそも「ヒト」が「モノ」を買う購買行動

そして、「ヒト」が「ヒト」を選ぶ好意行動

これは比較する余地なしですよね。

「モノ」に性格はありませんが、「ヒト」には性格があります。

コミュニケーションというものがあります。

このコミュニケーションに関して、婚活システムでは予測不能領域になります。

なぜなら、あくまでAIで学習できるのはその人の「心理」「好み」など、
基本的には内面によるデータしか学習できないからです。


②マッチング数は増えているが、婚姻件数が減少しているという事実




 

こちらは、厚生労働省「人口動態統計」になります。

「婚姻件数」が減少傾向にあることは表を見れば一目瞭然かと思います。

しかしこれでは「少子化だから」と言われてしまいそうなので、その下のピンクのグラフ

「婚姻率」で見ていきましょう。

「婚姻率」で見てみても、減少傾向にあるということが分かります。

これでわかることは「少子化」の影響で婚姻数が減少しているのではなく、
何かしらが原因で「婚姻数」が減っている。ということが分かります。

ちなみに近年話題になっている「マッチングアプリ」が日本で初めて誕生したのは2012年Omiaiになります。

そこからpairsやタップル誕生など、さまざまなマッチングアプリが流行り、
ついには利用するのが当たり前!?みたいな世の中に2021年ではなってきました。

 

でも!!

婚姻件数は減少傾向なのは変わらず。

 

これがどういうことかというと、マッチングアプリが婚姻件数を上昇傾向にするには不十分であるということが分かります。

ちなみにマッチングアプリには、流行当初からAIが搭載されていることはここだけの話にしておきます。


③ビッグデータの欠如


AI、いわゆる人工知能が正確にあなたに合う人を紹介したり、表示させるにはビッグデータが必要なのです。

今回の記事の冒頭でご紹介した「AMAZON」の日本の利用者数は「5000万人」を超えています。

この5000万人もの日本人のショッピングサイト内での購買行動をAIが分析し、あなたに表示しています。
 



では質問です。

あなたは、「AMAZON」でモノを購入する際「よく一緒に購入されている商品」「こちらもおすすめ」を見て、追加で購入したことは多々ありますでしょうか?

ちなみに執筆者の私はほとんどありません。

 

5000万人の購買行動を分析していても、「便利」ではあるが「完璧」ではないということです。

 

ちなみに、結婚相談所の最大手の会員数は「7万人」と言われています。

「AMAZON」の0.14%のユーザー数になります。

 

これがいわゆる「ビッグデータの欠如」です。


①の部分をさらに加味したら、さらに私が言いたいことはお分かりかと思います。

 

コミュニケーション能力のない「モノ」の購買行動5000万人をAIが分析しても完璧ではないのに、コミュニケーション能力のある「ヒト」の好意行動7万人をAIが分析して完璧なはずがありません。

 

冒頭にもお伝えしましたが、だからと言って私は結婚相談所を否定しているわけでは全くなく現代のAI技術でAI婚活が不可能だとお伝えしたいだけです。

 

そして、人々がAIに期待することはいいことですが、AIが流行るということは「人間の労働が減少する」ということでもあるということも合わせて考えていかなければなりません。

また、不完全なAIを搭載したがゆえに、機会損失してしまう婚活者も増えている可能性も十分にあります。

 

では結論として、今何が必要なのか。

それは

①コミュニケーション能力


AIで分析できないのは「次あなたが、なんと言うか」「次あなたが、どんな行動をするか」です。そして、人はそんな「発言」「行動」などから「思いやり」「気遣い」「楽しい」「面白い」「居心地がいい」など、恋をする上で大切なことを感じます。
それは、到底AIでは判断できない範囲です。

コミュニケーション能力を向上させるにちょうど良いサービスは



コイサポカレッジ



②選びすぎない判断力と決断力


マッチングアプリ・結婚相談所・街コン・婚活パーティ・相席屋・合コンなど、様々な出会いの手段が現代にはあります。

便利な反面、男女互いにチャンスはいくらでもあるとも言えます。

いくらでもあるが故に、一回一回の出会いを大切にしない。できない。ということが無意識になってしまっているのです。

もちろん、選ぶなとは全く言っていないです。ただし、選んでばかりいて、大事な決断が出来ずずっと悩んでいませんか?ということです。

便利になる代わりに、何かが失われている可能性がある。といつでも考えることが大切だと思います。

③未来志向

 

AI婚活のAI技術では、その男性または女性の3年後、5年後の予測をすることはありません。しかし、恋愛や結婚に関してはとても大事なことですよね?

仮にAIでマッチングしたとしても、その理由は「今」をベースにマッチングされただけだということです。

「今」が良くても未来は。。。という話です。

だからこそ、「今」より「未来」を常に考えながら人を見ることがより大事になってきているのです。

常に出会った人の未来を考えながら関係を気づいていきましょう!

 

 

上記①〜③の詳細に関しては、また別の機会に書かせていただきますが

 

【断言します。】

 

AI婚活では少子化・晩婚化は変わりません。

それは少子化・晩婚化の原因が「マッチングの仕方」ではないからです。

 

流行りに流されることも大事ですが、時として流されないことも大事です。

ぜひ、今後の参考にしてください。



JLC協会 本部